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927 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:24/04/27(土) 10:28:40 ID:1W.rn.L1
いまだにあれは何だったのか正確には分からないんだが思い出すと涙が出る。
一回り年上の兄がいたんだが、その兄は事故で長いこと植物状態だった。
私が21歳の時、大学サークルの合宿で長野に行った。
霧ケ峰のビーナスラインをみんなで列になってランニングしてたんだけど
私は元々あまり体力がなくて身体も小さくて、体力をつけるための入部だったんだけど
ヘトヘトで一番後ろを少し遅れて走ってた。
そしたら後ろから車に跳ねられた。
ちなみに運転手がきれいな景色に余所見してたみたいだ。
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笑っちゃうぐらいポーンと飛ばされてアスファルトに落ちたのに
そこに布団でも敷いてたのかと思うぐらいフワッと落ちたの。
落ちた後、転がりもしなかった。
なので後ろからぶつけられた時の打ち身の痣はできたけど擦り傷は1個もなし。
何が起きたか一瞬分からなくて、気が付いたら仲間が輪になって私を見下ろしてて
その輪の後ろからお兄ちゃんが心配そうに見下ろしてた。
お兄ちゃんがなんでここにいるの?ってビックリして起き上がったら姿が見えなくて
探したけどいなくて、仲間が救急車呼んだり、運転手を詰めたりしてるのが見えて
端から端まで兄を探したけどいなくて、目の錯覚か?とか思ってたら
耳元で「大丈夫だから」ってお兄ちゃんの声が聞こえた。
事故のあとだから自覚なくおかしくなってたのかも知れないけど
本人的にはとても冷静だったんだけど。
諏訪の病院で手当てを受けて、私だけ先に帰らせてもらったんだけど
自宅に着いて母にことの経緯を話していたら電話が鳴って兄が急変したって。
それからはあっけなく亡くなってしまった。
今でも時々その時の話を両親とするんだけど、
息子が死んで娘まで死んだら親がもっと泣くと思って私子を助けに行ったんだって思ってる。
私もそんな気がするし、あのフワッとした感覚は兄が受け止めてくれたような気がしてる。
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