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896 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:24/03/17(日) 18:55:10 ID:ep.dj.L1
小6の頃隣の家に引っ越してきてから仲良くなった友達がいる
私の両親は父は出張有りで帰ってこない事が多く、母は救急の看護師だったから夜遅くまで私は家で1人だったけど、
友達と友達のお母さんがそんな1人でいる私を家に招いてくれて、家族みたいに扱ってくれた
その友達の父親が50歳で脳梗塞で倒れ3年後に亡くなり、友達の母親は三年間の介護疲れで友達の父親が亡くなったあと倒れてしまった
そんな中、都心で一人暮らししてた友達は20代で病気を発症
遺伝する可能性もあるから婚約者の親から結婚を反対されて、式まで準備してたのに婚約破棄、招待状送ってた人たちに友達だけが事情説明して回ってた
しかも就労許可おりなくて会社も辞めるしかなく、半年入院、退院して戻ってきても半年ろくに外にでられなくてうつ病を疑うくらい塞ぎ込んでた
あんなに明るくて笑い声の絶えなかった彼女の家が常に闇に沈んでいるように静かになった
私達家族は全員忙しく働いてたから日中の様子はわからないけれど、土日に様子見に伺ったり、冷蔵庫を見て中に何も入ってなかったら変わりに買い物に行ったりはしてた
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ヘルパーさんも頼めば来てもらえるようだったけれど、そのためには重い体を引きずって病院や市役所に手続きにいかなければならず
雇うとしてもその費用もけして安いとは言えないからまだ年金と障害年金もおりてない彼女たちには難しいと母が愚痴っていた
友達は病気で味覚が鈍ってから空腹感を感じなくなって食事を忘れるようにもなっていて、緩やかに自殺しているように感じた
だけどある日友達が覚醒した
なんのきっかけかは分からないけど、家の中にこもってたら茸生えてきて腐ると思ったらしく、
家の中でできる楽しみを見つけなきゃと、まず料理を凝りだした
味覚が鈍ってるから味見は彼女の母親に任せて、そうしたら元気の無かった母親もキッチンに立つと昔の感覚が戻ってくるのか少しずつだけど回復してるように私は見えた
でも凝った料理を作っても食が細くなった女性二人では食べきれない
だからうちにおすそ分けとして持ってきてくれたんだけれど、これがまた美味しくて、
材料費+手間賃払うと言っても「これまで心配かけた分」として受け取って貰えなかった
私たちからすれば、小6の時の恩を返していただけなんだけどね
料理は凝りだすとお金かかるし、材料も頻繁日買いにいけるわけではない
そこで友達は次に100均で買えるものであらゆる創作方面に手を出した
書道とか絵とか粘土細工とか羊毛フェルトとか推しグッズ制作とか色々やりたいことを見つけて人生の楽しみと頭の体操してた
作ったものはどれも素人だって丸わかりのものだし「才能無いから仕事にもできないね」って彼女は笑ってたけど、
SNSに投稿してたらだんだん見る人も評価も増えてきて、楽しい楽しいと活き活きしてた
時折体調がすごく悪化して一ヶ月近く寝込んだり入院したりすることもあったけど、「早く続きつくりたい」って前向きな気持があるから
「Drも療法士さんもそういう気持ちがある人は治りが早いんだって言ってた」と話してたし、実際早く元気になろうと本人も頑張って食事も残さないように食べてた
SNSで見ず知らずの他人から心配してもらったのも大きかったと思う
この時に味覚のことも相談して治療したので、今では御飯を食べ忘れることはなくなったらしい
彼女の人生が今豊かなのは彼女の努力によるものだと思っている
897 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:24/03/17(日) 18:55:16 ID:ep.dj.L1
あるとき、彼女の元に元婚約者が訪ねてきたことがあった
お盆休みで窓開けて友達が大きな布団を乾かそうとするのを手伝ってたとき、そこに元婚約者がやってきたんだよね
友達がくだらない話をするから、私はそれ聞いて笑って、友達も笑ってたタイミングだった
元婚約者と話した内容は殆ど覚えてないけど、友達の中では元婚約者はとっくに過去の人で、再会してもあっけらかんとしてた
過去にできなかったのは元婚約者の方だった
元気な友達を見て、自分がいなくても友達が自力で幸せを手に入れてるのが認められなかったらしくて
「女性は生きるの楽だよね」って言ったんだよ
生きるの楽って何?彼女が楽に生きてるように見えるの?どこに目つけてんの?何も見てこなかったくせに
って私が怒って伝えたら、婚約破棄してからの自分の苦労をボソボソ語ってさ、
病気が分かって婚約破棄したことを周りに責められて人が離れたとか、そのせいでメンタル不安定になって仕事がうまくいかなかったとか、
まるで友達が病気になったから自分の人生がうまくってないって言ってるようで許せなかった
病気が分かった途端話し合うでも支えるでもなく、遺伝する病気と知って即座に婚約破棄したくせに
招待状を送った人たちへの説明や入院の手続きさえ手伝わなかったくせに
「俺は男で長男だから社会からも家族からも求められる責任も重いんだ」って言ってたけど
友達だって一人娘で長女で、父親が脳梗塞で倒れた時は仕事に都合つけて家に戻ってきて狼狽する母親を1人で支えながら諸々の手続きして
病気して親にも頼れない状態でも家引き払って入院手続きして実家戻ってからも親に頼れないどころか自分が支えなきゃって自力で立ち上がったんだよ
健康で親も健在で頼れる状態で何甘ったれたこと言ってるんだろう
聞けば聞くほど腹が立って、友達が涼しい顔して聞いてる横で私が絶えられなくて追い返しちゃった
友達は「怒る体力もなくてさ、私のために怒ってくれてありがとう」って言ってたけど、そんなキレイなもんじゃなくて、私がただ許せなくて怒っただけなんだけどね…
友達がこんな男と結婚しなくてよかった!
死ぬまで苦労してほしいw
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