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199 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:23/08/06(日) 12:26:17 ID:vJ.zc.L1
毎年夏休みの時期になると思い出す。
「子供が見るとテンションが上がる何か」の写真を仕事で撮ってた。
乗り物。
しかもこちらはただの施設職員。しかもバイト。
似合わないスーツを着て、「撮影中」って書いた、その施設のロゴが入った腕章をつけて、
デジタルカメラで、客室内の一部を撮る。
具体的に言うと空の網棚みたいなものを撮る。
時間がないので、乗客の皆様を乗せた後に撮影して、離陸の前に降りる。
これを一日10回は繰り返す。
なるべく人が写真に入らないように撮るんだが、テンション上がった子供がギャーワー騒ぐ。
人が入るとまずいので子供が静まるのを待って撮る。
普段はビジネスマンしかいないのですんなり終わる。
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でも最大の敵は子供の母親だった。
「何撮ってるんですか!」「やめてください!」
マニュアルに従い、撮影対象物の説明をして穏便にお引き取り願う。なんなら撮ってるものも見せる。
でも、こういうオバチャンたちはだいたい上げた拳を下ろせない。
一番マシなパターンでこちらを睨んで去っていく。
ひどいパターンで「警察呼びますよ!」
「あっ、じゃあ警備の人呼びますね」と俺らが自主的に警備の人を呼ぶ。
ここまでやるとやっと、このオバチャンの旦那が出てくる。
旦那はこちらの格好や腕章を見て、一目で「自分の嫁が施設の人間に対してトラブルを起こしている」ことがわかる。
俺らはスーツかつ腕章をつけて、なおかつ「明らかになんらかの調査をしてる人」という格好をしてる。
バインダーとかなんらかの記録を持ち歩いてる。
旦那が、オバチャンを引っ張って座席に戻す。
毎年夏の恒例だった。
最初から警備の人と一緒に撮影しようと考えなくもなかったんだが、
夏休みのこう言う場所である。
人手はいくらあっても足りないので、「やばいオバチャンが出たら警備の人を呼ぶ」で、現場は取り決めを交わしていた。
すっかり歳をとった。ヤバいオバチャンたちの年齢を超えた。
少しはオバチャンたちの気持ちがわかるかなと思って想像してみた。
うん、無理だな……。
空のハットラック的なものを撮影している明らかに仕事っぽい人が
自分の子供盗撮してると思わねぇよ……。
どんな子供だよ…… 八尺様かよ……。
オバチャンたちが連れてた子供、明らかに小学生とかだったもん……。小さいよ、どんなに努力してもその画角に入らないよ……。
精神科案件だったのかなって思う。
それだけ多いんだよ。
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