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873 名前:あけおめ@兎吉[sage] 投稿日:23/01/01(日) 05:55:22 ID:WC.pp.L1
とっくの昔にしんだが、父は生活破綻者でDV野郎でサイマーだった
高学歴で特技もあったので、働けば高収入を得られたのに、給料を母に渡す事をしぶりしょっちゅう仕事をやめ
母は相当に苦労した
母は若い頃、職場の伝手でいい反物を安く買えたので、結婚時には結構な数の着物を持っており
「中卒の学もない女が行李いっぱいの着物を持って嫁にきた」と父の姉妹にやっかまれたそう
でもそれも父の放漫で1枚1枚質に流れ、もう何も残っていない
苦しい中内職して月賦で揃えてくれた七五三の着物も、私が12の時に「ごめんねこれ売ってもいいかな」と質に行った
自分が成人した時に、また頑張って買ってくれた着物と、それだけは手放せなかった祖母の羽織だけが残っている
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もう一つ、長く家にあった神棚は祖母か祖母の姉が母にと送ってくれたもので、実家を整理した時に自分がもらいうけた
とうとうこの冬バラバラになってしまったので、神社に納めて新しい宮を買った
欠けていた道具も揃えたので、今年の正月は新しい神棚で迎えられた
母は少しずつ物忘れが進んでいる
伯母たちももう鬼籍に入った
母の着物と神棚の物語を知るのはもう私だけだ
どこにも受け継がれない物語だけど、
祖母が母たちを・母が私を大事に育ててくれた事実が心の根っこにずっとある
新しい宮と小さな鏡餅と、納めたはずが布に残っていた古い宮の一部とで迎えた元旦に、ちょっと昔語り
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