https://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1649315126/
1371 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:22/06/22(水) 23:54:30 ID:qf.gm.L1
神経がわからんというか、天上人ってこういうことかね…と思うこと。
小学校の時、かなりヤバいクラスメイトAが居た。
人気の私立小学校だったので、それなりにお金持ちの子も居た。私は中流家庭だったけど、そのヤバいクラスメイトAはガチ旧家のお坊ちゃんだったらしい。成績もまあまあ良かった。
私は小5のクラスの時にAとはじめて同じクラスになった。当時厨二病を発症して、常にお嬢様のような丁寧な言葉遣いをしていたら、何故かAは新学期初日から私に親しげに話しかけてきた。
スポンサーリンク
だけどほかの女子から「A君は本当にやばいから気をつけて」と忠告された。理由はすぐわかった。
Aは男尊女卑がすごくて、女のことはクラスメイトでも先生でも名前では絶対に呼ばない。「お前」と呼ぶ。私もそう呼ばれていた。
とある女子がお前と呼ばれたのを無視するとキレる。
髪の毛を引きずり回し「土下座しろ!!女のくせに呼ばれて『ハイなんでしょうか』もいえねぇのか!」と怒鳴り散らして顔面に蹴りを入れ、かなり問題になった。
その時にはもうAは男子からも嫌われていて孤立していた。なのにAは私にだけは優しく、高級なお菓子を次々くれた。
「お前だけは言葉遣いが丁寧だな。気にいった。これは俺の家にあるやつの中で1番美味いから持ってきた」
と言われた。
絶賛お嬢様ブームだった私は「丁寧な言葉使いは大切ですからね。お菓子美味しく頂くわ」と返した。痛すぎるわ。
それで、Aの誕生日パーティーにも呼ばれた。全員から嫌われてたので私だけ参加。
親から猛反対されたけど、「真のお嬢様とは、お誘いされたら1度は楽しむもの。ましてやお誕生日なのよ」というお嬢様精神で参加することに。両親よく我慢してくれた。
当日、まさかのA君の家のお手伝いさんが我が家の前まで車でお出迎え。
家に着いたらまず門が自動で、そこにはAが迎えに来た。
家までたどり着くのにけっこう歩く。家の門構えも素晴らしくて「これぞ本物の金持ち」って感じ。
食堂にはまさかの寿司職人だのコックさんだのがスタンバイしてた。オーダービュッフェみたいな感じ。
おなかいっぱい食べているとAのお父さんがきて、「君はAと仲良くしてくれているね」と話しかけてきて、別室に連れていかれた。
その後言われた内容が、簡単に言うと「うちは名家で、身分を弁えた女性をAの嫁にと思ってる。どうか成人したらAの嫁になってくれ、あと大学には行かないでくれ」というもの。
最初冗談だと思ってたんだけど、お母さんが「私子さん、自分の家柄を気にして遠慮することはないのよ。Aもあなたを大変気に入ってるわ」と言われた。そしてAには言わないよう口止めされた。
Aはなんにも知らないようで、「遅いぞ!お菓子を食べよう」と誘ってきた。
その日のうちに、私の親に例の婚約話が本当に持ちかけられた。
「高校はどこそこの女子校に行くこと、中学までにAの好物を作れるようになること、勉強は男性のものなので大学には行かず、家事最優先で。孫は22歳までに産んで欲しい。女の孫ならそちらで引き取っても構わないが
男子はこちらのもの」とアレコレケチをつけ、父は「喜んで娘を差し出しますよ。学費が節約できます」と受け入れたが母親が大反対。
あっさりお流れとなった。
その後私はAに近づくことは禁止された。
誰一人近づくことが無くなったAは荒れてしまい、卒業まで顔を見ることはなかった。
確かに名家であることは間違いなかったけれど、女をそんな扱いしたら誰も来ないと思う。あと娘がそんなに蔑ろにされても喜んでた父親の神経もわからん。
母はよく一人でそのキチ一族から娘を守ったわ。
スポンサーリンク