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427 名前:名無しさん@おーぷん[] 投稿日:22/02/11(金)16:51:24 ID:Bd.qg.L1
適材適所という言葉の意味を実感した話。
いわゆる営業事務をする部署にいるんだけど、そこに何年か前までとある男性がいた。
わたしの同期がつけた陰のあだ名は「ねんちゃくん」。
どうにもねちっこい性格が特徴だったから。
とにかく何でもかんでも確認をしたがる。
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取引先にファックスを送るたびに「ファックス届きましたか?」と確認の電話をして、先方の対応者の名前を確認する。
それはそれで慎重で確実といえなくもないけど、業務のスピードはどうしたって落ちるし、ねんちゃくんが確認作業をしているあいだに他の人は電話やファックスに対応しているわけで。
ねんちゃくんがいるグループに配属された件の同期は、確認作業を手伝わされたり「この場合はどう対応するのが正解だと思う? じゃあこのケースは?」とねちねち話しかけられるのにもうんざりしていた。
そんなねんちゃくんは、社外向けの書面を発行する部署に異動になった。
分野を書くと特定されそうなのでぼかすけど、顧客から依頼される申請を審査して必要書類を発行するという、それなりに重要な部署だ。
ここで彼のねちっこい性格が見事に吉と出た。
「富川様の富の字はうかんむりですか、わかんむりですか? 役職は代表取締役ですか、代表取締役社長ですか?」
と重箱の隅をつつくような細かさが必要。場合によっては公的機関に提出する書類だったりするから、しつこすぎるくらいに確認するらしい。
大好きな確認作業が心ゆくまでできるので、ねんちゃくんも充実しているようで何より。
地味だけど必要な業務だから組織としても助かるし、向いてるっていいことだな。
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