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195 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/06/17(木)15:19:01 ID:vD.gd.L1
長いです。長文嫌いな人はスルーして下さい。2つに分けます。
5年前の修羅場。
ある時、結婚した娘が突然夜中に帰ってきた。
新幹線で帰省してくる距離を、ひとりで運転して車で帰って来たらしく
帰ってくるなり「しばらく放っておいてほしい」と言ったまま、まだ残してあった自室に篭って出てこない。
夫とふたりオロオロして一睡もできず。
2度ほどトイレに出てきたようだけど、朝になっても私たちの前には出て来なくて
夫が婿さんに電話して事情を聞こうとしたが、何度呼び出し音が鳴っても出なくて
留守電に折り返し電話くれって入れてもかかってこない。
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仕方なく夫は仕事に出掛け、そのあと娘の部屋の前で「とにかく出てきて説明しなさい」って言ったら
漸く出てきたんだけど、ずいぶん泣いてたみたいで目が真っ赤。
で、娘が「離婚したらここに戻ってきてもいい?」って聞いてきた。
「その前に説明しなさい。じゃないと何とも答えられない」って言ったら
ぽつぽつ話し出したんだが、話を聞き終えて私自身が頭にカーッ!と血が上るのが分かった。
娘は大学を出てすぐに同い年の彼氏と結婚したんだけど、
子供は仕事に慣れるまで2年は作らないことにしていた。
それは私たち夫婦も聞かされていたし、義両親にも話したと言っていた。
ただ、私たちは納得してたけど、義両親は「一人っ子なので孫は一日でも早く、
たくさん産んでほしい」と言う希望があって納得はしていなかったらしい。
我が家も一人娘なんだけど、ふたりともまだ若かったし
社会人として一人前になってからと言うのは、生まれる子供の為にも良い判断だと思っていた。
義両親の対応は婿さんに任せていたようだ。
娘、その年の健康診断で要精検が出て、あれこれ検査を受けた結果、初期の乳癌が確定したばかりだったらしい。
初期とは言え、全摘の必要は全くないが左右のバランスが崩れる程度には切除しなきゃならない。
義両親からは相変わらず孫の催促があって、婿さんが「せっかくだからこれを利用して説得しよう」と言い出したそうだ。
乳癌の治療に専念したいから子供はそのあと、って説明するって。
娘はその言葉もショックだったらしい。
せっかくだからって言葉、私も聞いててムカついた。
娘自身がまだ気持ちの整理がついてないのに、婿さんが「一緒に行って病気の説明から始めないと」って。
196 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/06/17(木)15:19:14 ID:vD.gd.L1
かなり抵抗して、ひとりで行って説明して欲しいと言ったらしいけど
「本人から聞かないとだめだろ!」とか言われて、複雑な思いを抱きながら義実家に行って説明した。
そしたら話を一通り聞いたあと、義父さんが
「いつまで待っても孫を産まん上に乳癌か、やれやれな嫁やなぁ」ってため息つかれたそうだ。
義母さんも「いやぁねぇ」って。
そしてそんな言葉に対して婿さんが笑いながら「だから、な?しょうがないだろ?」って。
で、帰宅後に大喧嘩になったらしいんだが
「気にし過ぎだよ。めんどくせぇ」って吐き捨てられたそうだ。
その上もっとひどいことを言われたらしくて、それは「下品すぎて言えない」って泣いてた。
何年か経って、娘が立ち直ってから聞かされたのは
「そんな乳になった嫁でたつかどうかも分からない」って言われたらしいよ。
それで家を飛び出して帰ってきたらしいんだ。
夫が仕事から帰って、娘から聞いた話をしたら激怒。
あんなに怒った夫を見たのは本当に初めてだった。
娘にどうしたいか聞いたら「離婚する」と言った。
「離婚したい」ではなく「離婚する」って。
それで翌日娘の自宅に私と娘とで行って荷物を纏め、離婚するのでこれから弁護士を立てると宣言してきた。
夫は婿さんの実家に出向いて「大事に育ててきた娘にずいぶんな言い方をしてくれたそうだが」と
本人が離婚すると言ってるし、これから弁護士を立てるからと宣言したら
かなり慌てて、そんなつもりで言ったんじゃないとか、孫を望む気持ちが強すぎてとか
あれこれ言い訳されたらしい。
そして離婚したんだが、わずかながら慰謝料も取った。
弁護士が言うには、例え1万でも2万でも慰謝料を取ることに意味がある。
どちらに責任があったかきちんとさせておくのは将来的にも大事なことと言われた。
その後娘は地元にもどって手術を受け、経過観察と投薬治療があったが
先日再発も転移もなく5年目を乗り切り、医者から投薬終了のお墨付きを貰ったあと先日、再婚した。
お相手は病気のこともバツイチな事ももちろん知っている。
先方のお母さまも40代で初期乳癌の手術をなさっており
20代で辛かったでしょう?とずいぶん気に掛けて下さっているそうだ。
5年前には眠れないぐらい心配したし腹も立ってたけど
今度こそ幸せになってほしい。いや、なると信じてる。
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