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673 名前:名無しさん@おーぷん[sage] 投稿日:21/06/15(火)11:18:26 ID:yi.z5.L1
小学生の頃、冬はダルマストーブ?積んだリヤカーで焼き芋売り歩き、夏は茹でたとうもろこしやスイカを売り歩くお婆さんがいた
田舎だけど結構高かった
町を流し歩き、町に人気がないと訪問販売したりする
夏休みの昼下がり、母がパートで自分1人で留守番をしていると、家にお婆さんがやってきた
たまたま小遣いをもらったばかりだったので気まぐれにトウモロコシを買ったら、毎日来るようになってしまった
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もうお小遣いがないと断っても連日来たので、お婆さんが来る時間帯はテレビも消して窓も閉めて、家の中でひたすら息を潜めてじっとした
心なしかインターホンまで「ピン………ポオォォーンン……」と変な音に聞こえて、本当に怖かった
夏休み中あなたの知らない世界とか一人で見ていたので、おばあさんがこの世のものではないような気すらして、開けたら最後だと思っていた
最終的に、パートが休みで家にいた母が断ってくれて、お婆さんの訪問は終わり、お盆明けには学校が始まったのでそれっきりになった
町で見かけてももう声はかけなかった
一昨年の夏、子供と帰省したときにまたそのお婆さんがうちに来て、30年前と変わらぬその姿に総毛だった
母に聞いたら、あの頃お婆さんはまだ50代だったそうだ
曲がった腰、農作業用の日除け帽子とスモックに袖カバー、ゴム長靴でゆっくりゆっくり歩いて、365日同じような格好だったから、ずっとお年寄りだとばかり思っていた
今年の夏もコロナで帰省できなさそうだと母に電話していたら、ふと思い出したので書いてみた
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